明日暇なら旅に出る ~次はどこへ行こうかな~

旅、フェス、写真についてつらつら書いていきます。2017年JGC達成。

乳幼児と一緒にかにカニ日帰りエクスプレスで日帰り旅

かにカニ日帰りエクスプレスで、乳幼児を連れて日帰り旅行をしてきた。

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かにカニ日帰りエクスプレスとは 

www.jr-odekake.net

JR西日本が販売している日帰りツアーで、電車とかにのお食事のチケットをセット販売しているもの。
JR西日本の特急で日本海側のカニの産地である「城崎温泉天橋立」「北陸」「山陰」まで行き、温泉旅館でカニランチをいただいて、時間があれば温泉に浸かって日帰りで帰るという詰め込まれたツアーである。
詰め込まれているとは言え、朝出て夕方には戻ってこられるので、スケジュール上は結構贅沢だと思う。
周囲の関西人たちに聞くと、行ったことがある人は結構多い。

 

毎年、パンフレットは関西のJRの駅でよく見かけていた。
フリーペーパーやチラシは、何気なくもらって帰ることが多いのだが、このパンフも駅でもらってぱらぱら眺めていると、今年は何故か行ってみたくなった。

で、乳幼児を連れて行ってみたわけであります。

 

行き先を選ぶ

周囲の人に聞くと、兵庫県内で聞いたこともあってか、ほぼ全ての人が城崎温泉や香住に行ったとのことだった。
となると、へそ曲がりの私としては別のところに行きたくなるもので。

城崎温泉天橋立」「北陸」「山陰」の3つのパンフレットをもらってきて比較したが、北陸は兵庫県内から幼児連れで行くには時間がかかりすぎるということで選外。
城崎温泉天橋立と山陰とでは、山陰の方がちょっとマニアックで良いかなということと、パンフのカニの写真が山陰の方がちょっと豪勢に見えたので、山陰を選択。
山陰は鳥取三朝温泉、はわい温泉の3エリアに分かれているが、エリア中、一番旅館数が多くて選択肢が多かったことから三朝温泉で絞ることにした。

続いて旅館選び。
乳幼児がいるので個室であること、そして料理内容でとにかくカニを堪能できるところということで、唯一、カニづくしだった三朝館に決定。
他の旅館は個室が無かったり、お刺身に魚が出てきたりというところで選外に。
ちなみに、パンフレットの「くつろぎ」が個室、「和み」が非個室。

www.misasakan.co.jp 

チケットを買う

電話でも買えるのだが、みどりの窓口のある駅まで家から近いので、窓口で買ってみた。

「かにカニ日帰りエクスプレスの予約をお願いしたいんですが…」と言えばすぐに対応していただける。聞かれたのは以下くらい。

  • 行き先:エリアと旅館
  • 日付
  • 列車の運行スケジュールと乗車クラス(例:スーパーはくとで行きは○時の●号、帰りは●時の▲号でグリーン車)
  • 参加人数。子供がいる場合は、年齢とともに予約時に申告しておいた方が良い

必要な情報はパンフレットに全部書いてあるので、付箋でも付けて持って行くとスムーズかと。

購入はその場でできて、クレジットカード払いOK。
そしてチケットもその場で発券してもらえる。
面白いなと思ったのが、列車とお食事券は別々の支払になること。
つまり、クレジットカード払いだとカードを2回切ることになる。
パンフレットでは一つの商品のように見えるが、バラバラに販売しているようだ。

旅館への連絡

大人だけの参加だと特に必要ないのだが、子連れだと連絡が必要な旅館がある。
パンフレットに書いてあるので注意。

当方はチケットを買ってすぐに電話した。
「JRさんから最終リストが届くのが三日前なんですよ~」と言われたが、お邪魔する日時と名前、人数等を言えば全く問題なかった。 

スーパーはくと搭乗記

今回は乳幼児連れということでグリーン車を利用した。
ベビーカーは自席の近くには置けないが、たためば最後部の後ろに置くことができる。

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グリーン車は2-1の三列構成。

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椅子は新幹線のグリーン車と似ている。
幅はかなり広めで快適。手すりは上げられない。
フットレストもあるが、個人的には不要。
足を伸ばしたいのに邪魔なんだよな…。
とは言え12月の頭ということもあってか、かなりガラガラで、座席もがっつり倒せて快適だった。  

行き帰りで車両が違ったが、座り心地が微妙に違うのと、シートポケットが違う位で大きな違いは無し。

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車内ではWifiも繋がる。
が、山間部やトンネルの多いところを走るためか、インターネットへの繋がりは悪かった。

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頭上に荷物入れがあるが、これが飛行機と同じ形。
走行中の振動はそれ程多くはないものの、山間部を走ることから横方向に大きく揺れることもあったので、落下防止なのだろう。
なお、それなりに揺れるので、乗り物酔いしやすい人は酔い止めを飲んで置いた方が良いかもしれない。

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座席の紙に出雲大社がプリントされていたり(座席によってデザインが違う)、通路や洗面所が美しく作られていたりというのは旅情をかき立てられて良いところだと感じた。

駅から旅館へ

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倉吉駅の改札口で各旅館の方々がお出迎え。
倉吉駅の改札は一つしかないので、合流できないことはないだろう。
旗を持っていた方に声をかけると送迎バスで旅館まで連れて行ってくれる。
予約客が揃ったら全員で出発。
三朝館の場合は何種類か送迎バスをお持ちのようだが、往復で乗った二種類とも、ベビーカーの持ち込みはOKだった。
ただし、特に混雑時の積み場所はスタッフの方に確認する必要がある。
今回は、行きはたたまずにOKだったが、帰りは行きより大きいバスだったがたたまないと乗せられなかった。

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駅から三朝館まで、バスでだいたい15分くらい。
道中、川の横の道路を走っていくのだが、河原のススキが非常に美しかったので、行かれる方は是非見ていただきたい。

カニ全席

カウンターでの受付け時、すぐに食事かお風呂の後かを聞かれ、温泉用のハンドタオルをいただける。
今回は子供のために、遅い便で来て遅い便で帰るスケジュールにしていたが、温泉も楽しみたい人は早い便で来て遅く帰れば、カニも温泉も堪能できる。

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で、個室まで誘導いただいてカニ全席。
個室までの道のりも結構長く…大きい旅館である。

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さて、お食事はカニ刺し、茶碗蒸し、焼ガニ、一人一匹の酢ガニ、雑炊付きのカニすき鍋、デザート。
パンフレット写真では、二人前がまとめて盛り付けられているので、それに比べるとちょっと控えめかな…と思ったが、食べてみるとなかなか多く、成人男性でも満足できる量だと思った。

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ただ…。
今回、乳幼児には座敷で寝てもらって、そのうちにカニを…と考えていた。
しかし子供が泣いてしまい、あやしているうちに時間が無くなってしまったので、ゆっくり堪能するということが時間的にできなかった。
そう、14時までに個室を開けなければならないという時間制限があるのである。
焼ガニやカニすきは冷めてしまって、本来の美味しさが全く味わえず残念。
最後は10分でカニをかき込む羽目に。
もっと大人しくしてほしかったな…。

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それでも、冷めた状態でいただくのが前提のカニ姿盛りや、乳幼児が大人しかった最後の時間帯に作っていただいた雑炊ははとても美味だった。

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姿盛りはミソもたっぷり詰まっていた。このミソは、ほじって雑炊と一緒にいただくとさらに美味。

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ドリンクメニューでは大山地ビール
ゆっくり飲めませんでしたが…。

 

三朝温泉郷お散歩

乳児を抱えて温泉に入るのは、体力や時間の都合で難しかったので、旅館付近を散歩。

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三朝川にかかる橋に足湯があったり、川沿いに旅館が並んでいたり、流れる川が美しかったりでお散歩には非常に良いところだった。
ただ、三朝館側から見て橋を渡ると、歩道がでこぼこでベビーカーにはちょっとつらい。

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脇を通った旅館大橋は、とても美しくて風情があり、いつか泊まりたいと思った。
おいそれと泊まれる値段ではないことは、帰ってから知ったのであるが…。

www.o-hashi.net

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散歩の後、三朝館まで戻ってロビーで休んで帰路についたのでありました。
時間があれば、この写真にあるロビー併設カフェでお茶できたんだが…やっぱり時間が足りなかったな。

まとめ

乳幼児を連れてのかにカニ日帰りエクスプレス。
かなりバタバタになってしまったが、日帰り旅としてはアリだと感じた。
子供の体力に注意しながら十分楽しむためには、コスパは下がるものの、

  • 出発時間を遅らせるか早く帰るかして、現地滞在時間を短く
  • グリーン車で移動
  • 個室(くつろぎ)を予約
  • 温泉は諦める
  • かにカニ「日帰り」エキスプレスは諦めて、パンフに載ってる宿に泊まりで行く。車で行くのは路面凍結等々でツライ時期なので、JRで行くことになるだろうから、JRに損させることは無い。

等々は割り切る方が安心。

次は城崎や香住、北陸にも行ってみたいな。